
赤ちゃんは世界をどう見ているのか
平凡社新書 323
出版社名 | 平凡社 |
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出版年月 | 2006年5月 |
ISBNコード |
978-4-582-85323-0
(4-582-85323-4) |
税込価格 | 836円 |
頁数・縦 | 210P 18cm |
書店レビュー
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世界は脳で見る
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- (有)フジヤ書店 (北海道網走市)
赤ちゃんのもつ何より高い能力は、短い間に環境に合わせて変化していく、その”発達能力”である。時に、脳の発達に伴って変化する視覚の世界は、劇的に完成が早い。日々赤ちゃんに囲まれて実験している著者は、”世界を見る”ことは、複雑な脳のなせる業であると語る。その説明のため、脳に損傷を負った患者についての話が出てくる。形の認識ができない「視覚失認」、顔が顔として認識できなくなる「相貌失認」などだ。赤ちゃんの見る世界をさぐっていくと、そこに脳の発達の謎とメカニズムが見えてくる。”見え”の世界は人それぞれ。そのことを忘れず、普段当たり前のように過ごしている社会について、ちょっと考えてみるのは必要なこと。様々な世界の違いに、知的関心を持って欲しいと著者は願っている。
(2006年6月24日)
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出版社・メーカーコメント
赤ちゃんの目に映る世界は、大人と同じじゃないの? それはどうして? 世界でもユニークな「赤ちゃん実験」が解き明かす、視覚と脳と発達の不思議。図版多数、口絵つき。