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アフロフューチャリズム ブラック・カルチャーと未来の想像力

出版社名 フィルムアート社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-8459-2029-7
4-8459-2029-8
税込価格 2,640円
頁数・縦 259,11P 19cm

商品内容

要旨

黒人文化のミッシング・ピース!!サン¥ラー、オクテイヴィア・E.バトラー、ジョージ・クリントン、マイルス・デイヴィス、ジャネール・モネイ、サミュエル・R・ディレイニー、ニヨータ・ウフーラ(「スター・トレック」)、ブラックパンサー(マーベル)…彼/彼女たちが夢見た宇宙、切り開いた未来とはなにか?文学、音楽、映画、美術、コミックス、あらゆる表現を横断し、フェミニズム、社会運動を駆り立てたSF的想像力とテクノロジーの精神史。

目次

進化するスペース・カデット
「ブラック」という名の人間のおとぎ話
プロジェクト・イマジネーション
火星調のマザーシップ―アフロフューチャリズムと音楽
現代のマーメイド/マーマンをめぐるアフリカ的宇宙―アフロフューチャリズムと宇宙神話
宇宙のなかの聖なる女性―アフロフューチャリズムとフェミニズム
未来を記して―アフロフューチャリズムと文学
絵具とピクセルで描かれたムーン・ウォーカー―アフロフューチャリズムとヴィジュアル・アート
タイムトラヴェラーのための時計―アフロフューチャリズムとタイムトラヴェル
超現実的な日常―アフロシュルレアリスム
変革の担い手―アフロシュルレアリスムとアクティヴィズム
未来の世界

出版社・メーカーコメント

ブラックカルチャーのミッシング・ピース!! サン・ラー、オクテイヴィア・E・バトラー、ジョージ・クリントン、マイルス・デイヴィス、ジャネール・モネイ、サミュエル・R・ディレイニー、ニヨータ・ウフーラ(「スター・トレック」)、ブラックパンサー(マーベル)……彼/彼女たちが夢見た宇宙、切り開いた未来とはなにか?文学、音楽、映画、美術、コミックス、あらゆる表現を横断し、フェミニズム、社会運動を駆り立てたSF的想像力とテクノロジーの精神史テクノロジー、未来、宇宙と黒人文化が結びついたムーヴメント「アフロフューチャリズム」。 1992年に批評家、マーク・デリーによって名づけられたこの概念は、現在もなお映画・小説・音楽などのポピュラー・カルチャーのなかに見出すことができます。たとえば『マトリックス』、『スタートレック』、『スペース・イズ・ザ・プレイス』といった映像作品、サン・ラー、ジョージ・クリントン、リー・スクラッチ・ペリー、マイルス・デイヴィス、ジャネール・モネイ、フライング・ロータスなどが実践している音楽、オクテイヴィア・E・バトラー、サミュエル・R・ディレイニー、ンネディ・オコラフォー、N・K・ジェミシンらが記した小説など、さまざまなジャンルにおいて黒人文化と未来的表象が結びついたアフロフューチャリズム的表現はおこなわれており、あらゆる表現を横断する大きな思想・ムーヴメントといえます。著者のイターシャ・L・ウォマックは映画・音楽・小説・美術・コミックスなどの実例と、当事者たちへのインタビューから、アフロフューチャリズムは「想像力、テクノロジー、未来、解放の交差点」であり、「SF、歴史小説、思弁小説〈スペキュレイティブ・フィクション〉、ファンタジー、アフリカ中心主義〈アフロセントリシティ〉、マジックリアリズムといった要素を非西洋的な思想と結びつける」思想だと定義づけます。人種、民族、社会による制限を打破し、個人が自分らしくあるために力を与え、自由を得るための思想「アフロフューチャリズム」。日本ではじめて網羅的にこの思想を解説した、今後参照されるべき古典です。

著者紹介

ウォマック,イターシャ・L. (ウォマック,イターシャL.)   Womack,Ytasha L.
映像作家/フューチャリスト
押野 素子 (オシノ モトコ)  
翻訳家。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、レコード会社勤務を経てハワード大ジャーナリズム学部卒業。ワシントンD.C.在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)