環境科学は総合科学である。ここでは社会科学、自然科学を問わず、すべての学問分野が環境の科学的理解のために動員される。本書はそのうち、化学的側面からの環境の理解への入門書である。第１部では環境化学全体を概観、環境を化学という側面から理解できる様にし、第２部では、最も身近な、しかもローカリティが高いために因果関係が理解しやすい水環境の化学を扱った。改訂新版に際し、「環境ホルモン」及び「ダイオキシン類」の２講を新設、「ゴミとリサイクル」の記述の一部を改めた。

第１部　環境化学概説（環境とはなにか
日本の環境問題
環境の理解のための基礎化学（物質の構造
化学反応）　ほか）
第２部　水環境の化学（水の構造と物性
地球環境のなかの水
上水
産業用水　ほか）