• 本

人種主義国家ドイツ 1933−45

人間科学叢書 30

出版社名 刀水書房
出版年月 2001年4月
ISBNコード 978-4-88708-270-0
4-88708-270-3
税込価格 5,280円
頁数・縦 302P 22cm

商品内容

要旨

本書の目的は、アウシュヴィッツの罪を旧ソ連の強制収容所やヒロシマとモラル面で同列におこうとする相対化の試みに反駁することにある。問題はまず、はたして近代化理論はナチの政権に適用できるかどうかということであって、この問題に関する解答こそがこの本の中核を形成する。

目次

1部 ナチズムの再検討(さまざまなナチズム論―一九四〇年代から現代まで
野蛮な理想郷―ドイツにおける人種イデオロギー
制度化された野蛮性―政策としての人種主義)
2部 民族の肉体の浄化(ユダヤ人に対する迫害
少数民族に対する迫害
共同体異分子への迫害)
3部 民族共同体の形成(第三帝国の若者たち
第三帝国の女たち
第三帝国の男たち)

出版社・メーカーコメント

社会政策の近代性と人種政策の野蛮が同居するナチとは何か?ユダヤ・ジプシー・同性愛者への蛮行と民族純血の追求は,世界的人種政策か。冷静に事実を収集し,いまあらためて歴史的事実を検証し,事の本質に迫る

著者紹介

柴田 敬二 (シバタ ケイジ)  
1928年神戸市に生まれる。1952年東京大学文学部西洋史学科卒業。訳書にE.コルプ「ワイマル共和国史 研究の現状」刀水書房1986。R.ベッケル「ナチ統治下の民衆」刀水書房1990。I.ケルショー「ヒトラー神話」刀水書房1993。W.ラカー「ファシズム 昨日・今日・明日」刀水書房1997(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)