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三点確保 ロマン主義とナショナリズム

出版社名 新曜社
出版年月 2001年12月
ISBNコード 978-4-7885-0786-9
4-7885-0786-2
税込価格 3,080円
頁数・縦 326P 20cm

商品内容

要旨

国家という芸術(美学)作品の緻密な分析。ドイツ・ロマン派と国学を、フランス象徴主義(マラルメ、ヴァレリー)という意想外の第三項と対照させることで、近代に固有の現象としてのロマン主義の本質を浮き彫りにし、ナショナリズム論、ファシズム論に新鮮な視角をひらく。

目次

「精神の政治学」とは何か―ポール・ヴァレリーとヨーロッパ
ヨーロッパ精神と日本精神―「虚ろな合唱」をめぐる覚書
岬、資本、囚われのものCap、Capital、Captif―危機の言説について
三点確保―ロマン主義の理解と批判のために
国民語りNa(rra)tion―フィヒテからルナンへ
群衆、あるいは刻印としての政治
襞、エクリチュールとしてのpli、repli、pliage
抵抗の線―ヴァレリーとフランス精神分析
補論 言語モデル・無意識・文化―解釈はもうひとつの妄想か?

著者紹介

山田 広昭 (ヤマダ ヒロアキ)  
1956年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。パリ第8大学第三期博士(フランスおよび比較文学)。学位論文『意味と無意識―ポール・ヴァレリーと精神分析』。現在、東京大学大学院総合文化研究科助教授(言語情報科学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)