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夢酔独言 勝小吉

読んでおきたい日本の名作

出版社名 教育出版
出版年月 2003年12月
ISBNコード 978-4-316-80035-6
4-316-80035-3
税込価格 880円
頁数・縦 214P 18cm

商品内容

要旨

両人はかれこれというゆえに、その時おれが出て、「その書き付けを見せろ。」と取り上げて見て、燭台の火へかざし、見るふりして焼いてしまったら、両人が色をかえてぐずぐずいうから、「おれがしたがかれこれいうはいかがの心得だ。そのほう両人はわけておれにこれまで刃向こうたが、格別の勘弁をしておくに不届きのやつだ。」とおどかしてやったらば大いにこわがったゆえ、「この証文は夢酔がもらっておく。」とて立って座敷へはいったら、両人は「恐れ入りました。」とて早々帰ったゆえ、百五十両は一言にてふんでしまった。なんでも人はいきおいがかんじだとおもった。―『おれほどの馬鹿な者は世の中にあんまり有るまいとおもふ。故に孫やひこのために、はなしてきかせるが、能能不法もの、馬鹿者のいましめにするがいゝぜ』幕末を生きた勝海舟の父・勝小吉が語る破天荒な自伝。大きな文字、やさしい表記、親切な脚注付き。

目次

気心は勤身
出生
五歳のとき
七歳・養子・凧喧嘩
八歳のとき
九歳のとき
十歳のころ・馬の稽古
十一歳のころ
十二歳のころ
十三歳のころ〔ほか〕