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老春記 湧子と元雄の物語

出版社名 文藝書房
出版年月 2008年5月
ISBNコード 978-4-89477-293-9
4-89477-293-0
税込価格 660円
頁数・縦 288P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 老いた二人は全く別々の生き方を歩んでいた。その二人は偶然に船旅で知り合い、そこでお互いに強く惹かれあってしまう。心の赴くままに深く愛し合っていく。自分たちの半生を切々と振り返り、また、激動の出会いと別れを、この今の幸せがあるからこそ赤裸々に描いている。人生の最後となるかもしれない二人の愛の物語。

    (2009年3月5日)

商品内容

要旨

湧子と元雄は、船旅で知り合った。湧子は、元精神科カウンセラー。結婚して三人の子に恵まれるが、夫は急逝。再婚するも、ふたたび死別。生涯、医学面と精神面から、多くの男女間の機微にふれていく。元雄(長男)は大卒後、郷里(長崎県)に帰らず、東京の出版社に就職。だが結核罹病など、不吉な蟻地獄がつづく。二度離婚。女は妻のふたりしかしらない。生活環境と異性体験の落差が大きすぎる二人だが、のぞましい余生とは、どのようなものか。人生さいごの愛の模索が始まるのだった。

著者紹介

黒田 隆 (クロダ タカシ)  
1933年、長崎県佐世保市生まれ。早稲田大学政経学部(夜学)卒。在学中、時事新聞(九州)の文芸賞に入選、連載される。読売新聞日曜版短篇小説賞佳作入選。現在、日本語指導ボランティア養成講座講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)