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巡礼としての絵画 メディチ宮のマギ礼拝堂とゴッツォリの語りの技法

出版社名 工作舎
出版年月 2009年9月
ISBNコード 978-4-87502-421-7
4-87502-421-5
税込価格 5,280円
頁数・縦 315P 図版12枚 22cm

商品内容

要旨

フィレンツェ、パラッツォ・メディチ礼拝堂を飾る絢爛豪華な壁画。注文主コジモらメディチ家の人々が描かれたことで知られる「マギの旅行」、そして「羊飼い」「天使たち」、祭壇画「幼児礼拝」。そこには「代替巡礼」の図像プログラムが意図されていた。自らを画中に描いた画家ベノッツォ・ゴッツォリは、観る者に指示を与え、天国へと導く。生前に墓を贈られるほど人気を博したルネサンス画家の、その「語りの技法」は師フラ・アンジェリコを受け継いだものなのか。ベノッツォの「語り」を丹念に追う。

目次

第1章 パラッツォ・メディチ・リッカルディ礼拝堂の図像プログラム
第2章 代替の巡礼と絵画の機能
第3章 マギ図像と鑑賞者
第4章 ベノッツォ・ゴッツォリの語りと絵画の場―聖フランチェスコの生涯から聖アウグスティヌスの生涯へ
第5章 ベノッツォ・ゴッツォリの語りの技法の源泉―フラ・アンジェリコから学んだもの
第6章 語り手としてのベノッツォ・ゴッツォリ

出版社
商品紹介

フィレンツェの名所メディチ宮の礼拝堂を飾る壁画「マギの旅行」に秘められたコジモの救済への願いとは。代替巡礼の図像を読み解く。

著者紹介

前川 久美子 (マエカワ クミコ)  
獨協大学外国語学部教授。専門は西洋美術史、とくに中世の装飾写本とルネサンス絵画。東京大学教養学部卒業、パリ第4大学第三(博士)課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)