• 本

ナショナル・ギャラリー・ポケット・ガイド

出版社名 ありな書房
出版年月 2010年3月
ISBNコード 978-4-7566-1009-6
4-7566-1009-9
税込価格 1,650円
頁数・縦 79P 22cm

商品内容

要旨

いかにして顔の描写によって個性を示すことができるのであろうか。画家たちはいかにして殉教者と罪人の、農夫と詩人の顔つきを区別してきたのであろうか。私たちはいかにして顔の表情を理解するのであろうか。そして、その読解はどれほど主観に左右されているのであろうか。このような諸問題に、とりくんでいる。そして、顔の流行の変化、美の理想の多様性、肖像画家が類似性を確保しつつ性格を伝える方法といった点について、貴重な糸口を提供している。

目次

画家はいかに顔を描いてきたか(技術的な慣習
理想的な顔
顔の定型
流行の顔
転覆的な理想)
肖像画―外観を描く(類似性の捕捉
類似と理想)
肖像画―性格を描く(背景
ポーズ
位置
表情に富んだ顔

表情の曖昧さ)
感情の表現
結論 空白の顔

出版社・メーカーコメント

ナショナル・ギャラリーのコレクションのいたるところに、顔がある。肖像画、物語画、寓意画、そして風俗画にいたるまで。絵画の中で最も直接的に訴えかけてくるのは、多くの場合、顔である。その表情が物語のドラマ全体を語ることもあるし、肖像画のモデルの性格を明らかにすることもあるだろう。顔の描かれ方は、それを描いた画家の芸術的意図と関心を如実に表わしている。しかしそれでは、いかにして顔の描写によって個性を示すことができるのであろうか。画家たちはいかにして殉教者と罪人の、農夫と詩人の顔つきを区別してきたのであろうか。私