• 本

しなやかな組織としてのことば

出版社名 英宝社
出版年月 2009年8月
ISBNコード 978-4-269-77039-3
4-269-77039-2
税込価格 2,860円
頁数・縦 216P 22cm

商品内容

目次

1章 語と意味論(前置詞の空間的意味関係
空間的意味から時間的意味への広がり ほか)
2章 文と統語(フラクタルと文構造
脳と言語 ほか)
3章 テキストトと修辞(自然言語の巨視的構造
英語条件文の推論事象 ほか)
4章 文字と記号表象(視覚的表象としての文字とことば
談話の理解と記憶について)

出版社・メーカーコメント

研究分野としての言語学は20世紀に構造主義の洗礼を受けて以来、科学的に特定される領域をその研究対象とする形で発展してきた。結果的に規則と逸脱、カテゴリーと逸脱という対立が生じ、その説明原理を探し求めるということが行われてきた。しかし違った観点から見ると、その逸脱は獲得した言語を貧欲に人間の諸活動に反映させ、利用しようとする中で生まれてきたとも考えられる。正に自己組織化の観念をもって観察されるべき事象であり、言語にはフラットで分散した組織として柔軟性と恒常性があり、複雑適応系としての性質が備わっている。本書では英語の前置詞や条件文などを取上ながら、そのような観点から議論を進めたいと思う(著者まえがきより)