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私自身であろうとする衝動 関東大震災から大戦前夜における芸術運動とコミュニティ

出版社名 以文社
出版年月 2011年9月
ISBNコード 978-4-7531-0292-1
4-7531-0292-0
税込価格 3,080円
頁数・縦 293P 22cm

商品内容

要旨

小説『黒揚羽の夏』で鮮烈デビューを果たした俊英による明日を切り拓くための歴史的パースペクティヴ。生と労働、そして生と芸術―関東大震災から大戦前夜にかけ、これらを総合すべく華開いた幾多の“夢”。彼らの思い描いた夢想は儚く歴史のなかへと埋没してしまうのか?宮沢賢治、柳宗悦、江戸川乱歩、今和次郎、有島武郎、横光利一、保田與重郎らの思考と実践の核心を抉り、大転換期を迎えた現代にその姿を鮮やかに蘇らせる。

目次

プロローグ 美的アナキズムとはなにか
第1章 ポスト白樺派の世代―分離派建築会、今和次郎、萩原恭次郎
第2章 閉ざされた部屋―宇野浩二、江戸川乱歩、川端康成、谷崎潤一郎
第3章 テクネーの無限運動―柳宗悦
第4章 セルロイドの中の革命―横光利一
第5章 意識の形而上学―宮沢賢治
第6章 「血統」の生成―保田與重郎
エピローグ 美的アナキズムの行方

著者紹介

倉数 茂 (クラカズ シゲル)  
1969年生まれ。東京大学総合文化研究科言語情報科学博士課程修了。博士(学術)。2005年より5年間、中国・広東省および福建省で日本文学を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)