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都市の解剖学 建築/身体の剥離・斬首・腐爛

出版社名 ありな書房
出版年月 2011年10月
ISBNコード 978-4-7566-1119-2
4-7566-1119-2
税込価格 5,280円
頁数・縦 262P 22cm

商品内容

要旨

カナレットの剥離/移植のヴェネツィア都市表象、ピラネージの蝟集/重層/撹乱する古代ローマの復元、ルドゥー/サドの性愛建築における対立物の一致、ユベール・ロベールのフランス革命期の廃墟表象、ゴーティエ/ユイスマンスの文学的病理学者の眼差し、これら対象の表皮を切り開き、剥がし、あるいは切断する、眼の指で撫でるような欲望を内に秘めた、都市へと向けられた解剖学的な眼差しの諸相を呈示する。

目次

序章 建築の解剖学―その皮膚と骨格
第1章 都市の「語り」と「騙り」―カナレットのヴェネツィア表象にみる都市改変の原理
第2章 「起源」の病と形態の闘争―ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージによる古代ローマ表象
第3章 適合性と怪物性―クロード・ニコラ・ルドゥーの両極的性質
第4章 建築の斬首―フランス革命期の廃墟表象における瞬間性と暴力性
第5章 石の皮膚、絵画の血膿―一九世紀文学における「病める皮膚」のモティーフ
エピローグ 眼差しのディセクション
解題 廃墟の皮膚論―あるいは、紋章の解剖/解剖の紋章(田中純)