批評理論と社会理論 1
アイステーシス
叢書アレテイア 13
出版社名 | 御茶の水書房 |
---|---|
出版年月 | 2011年10月 |
ISBNコード |
978-4-275-00949-4
(4-275-00949-5) |
税込価格 | 4,400円 |
頁数・縦 | 244P 21cm |
シリーズ名 | 批評理論と社会理論 |
商品内容
要旨 |
近代における「芸術」は、宗教や政治からいったん分離され、感性的な刺激の彼方にある「美」それ自体を追求する、自律的な領域として形成されてきた。しかし、その一方で、合理化された社会の中でアトム化されている人びとの感性を共同体的に統合する、「共通感覚」を再活性化しようとするロマン主義的な願望も、「芸術」に憑依し続けた。人間の知覚能力を増幅させるニュー・メディアが「芸術」に取り入れられ、相乗効果を及ぼし合うようになった二〇世紀後半以降、「共通感覚」への新たな期待が高まり、他領域との境界線が流動化しつつある。変容しつつある「芸術」の社会的機能について、現代思想の成果を踏まえて、多角的に考察する。 |
---|---|
目次 |
第1章 「作品」と「所有」 |