• 本

台湾拓殖株式会社の東台湾経営 国策会社と植民地の改造

汲古選書 58

出版社名 汲古書院
出版年月 2012年5月
ISBNコード 978-4-7629-5058-2
4-7629-5058-0
税込価格 6,050円
頁数・縦 382P 20cm

出版社・メーカーコメント

本書は、1937〜45年の国策会社である台湾拓殖株式会社(以下、台拓)の、東台湾の経営メカニズム、農林事業、移民事業および投資事業を分析したものである。台湾総督府は戦時国防資源の需要のために、如何にして台拓を通じて、植民地辺地に位置する東台湾の積極的な開発を実施し、それによって、新興軍需産業が形成されるに至ったかを解明したものである。台拓の東台湾での投資は、東台湾が日本帝国の全体の戦略的配置の中で一席の地位を占め、東台湾の熱帯栽培での経験をさらに進んで華南、南洋に技術を複写・移転し、熱帯地域の台湾が日本帝国での位置の特殊性を反映していた。他方、国策会社・台拓の東部の経営は、軍国主義日本の経済の統制化、計画化および工業化に合わせて、戦争と植民地辺地の資本主義化、経済の近代化との連結過程をあらわしたことである。戦時東部の産業開発では「植民地の飛び地経済」と「植民地の遺産」の両面性を持っていた。