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哲学と神学のハルモニア エックハルト神学が目指したもの

出版社名 知泉書館
出版年月 2013年2月
ISBNコード 978-4-86285-147-5
4-86285-147-9
税込価格 6,820円
頁数・縦 345P 23cm

商品内容

要旨

エックハルトの第一命題「存在は神である」を基盤に、著者はラテン語著作とドイツ語説教を駆使して、エックハルト思想を“神学”として捉え、アナロギア論も含めて思想全体の体系化に挑んだ。エックハルト知性論の史的分析、彼のtranscendentiaの構造の解明、人間が神に接近する救済論的問題へのアナロギア論の有効性、多くの議論を呼んだ命題「神は知性認識なり」の真意、最高の恩寵としての受肉と人間本性、生むものと生まれるものとの差異性と同一性、スペキエス論と認識論、最後に「神の根底は私の根底、私の根底は神の根底」を「何故なしの生」として明らかにする。

目次

第1章 ディートリヒにおける思弁神学の主題と知性論
第2章 エックハルト神学の基本的性格
第3章 倫理的原理としてのアナロギア
第4章 命題「神は知性認識なり」における神学的意味とその哲学的背景
第5章 神の存在と創造
第6章 受肉と人間本性
第7章 出生の神学的意味
第8章 スペキエスの実現とその始原
第9章 何故なしの生

著者紹介

山崎 達也 (ヤマザキ タツヤ)  
1957年埼玉県生まれ。1981年創価大学文学部卒業。1991年同大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1992‐94年、ボーフム大学(Ruhr‐Universit¨at Bochum)カトリック神学部に研究留学。現在、(公財)東洋哲学研究所研究員・創価大学非常勤講師。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)