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犯罪と日本社会の病理 破壊と生の深層社会学

出版社名 書肆クラルテ
出版年月 2014年6月
ISBNコード 978-4-88602-650-7
4-88602-650-8
税込価格 2,530円
頁数・縦 215P 19cm

商品内容

要旨

現代社会の深層分析を通して、新自由主義が煽る異端と差別の日本的構造を解明―同調社会日本のゆくえ。

目次

序章 同調社会の病理構造(組織病理を貫く三過程の原理―病理問題へのアプローチ
いじめ自殺に見る日本の病理―犯罪と自殺の接点
犯罪行為の内的過程―限界殺人とは)
第1章 無差別殺人の構図―破壊と生のあいだ(不透明な犯罪とその認識論
怨恨感情の増幅―コミュニケーションの不全
破壊と実存的解放―深層に潜む実存の空間)
第2章 限界殺人の世界―既成の犯罪概念を超えて(殺人認識における理念と現実―科学の虚構性
限界殺人と仄暗い殺人空間
生への欲動―精神分析と実存)
第3章 現代犯罪と責任論の新次元(社会学的責任論の射程―「冷酷非情」とは何か
法的責任論を超えて
新責任指標から見た最近の判決例)
第4章 現代の病理問題と同時代史―分水嶺としての新自由主義(歴史的必然と自壊する政党アイデンティティ
権力への妄執と溶解する政治理念
政党の分裂と民意の黙殺
自民党政治への回帰―拡大強化された「いつか来た道」)

著者紹介

間庭 充幸 (マニワ ミツユキ)  
1934年群馬県に生まれる。1965年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、静岡大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)