• 本

タイムコレクション

出版社名 水声社
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-8010-0081-0
4-8010-0081-9
税込価格 3,520円
頁数・縦 111P 22cm

商品内容

要旨

白の立体的な造形から出発した今井祝雄は、1970年代はじめから80年代にかけて、さまざまな映像メディアを駆使し、「時間」という不可視な存在をとらえる一連の実験に挑み続けた。時間を分節化し、積み重ねる作品(『RED LIGHT』『ビデオスナップ』『タイムコレクション』など)、ポラロイドの即時性、ビデオの同時性を活用したパフォーマンス(『時間の衣裳』『矩形の時間』『オンエア』など)をとおして「映像」と「時間」をめぐる探求の軌跡を「いま」再考する。

目次

1 フレームのうちそと―一九七〇‐七四(「GOOD MORNING/9:04」1970―写真(ゼラチンシルバープリント)
「SQUARE‐GLASS/GRASS」1970―写真(ゼラチンシルバープリント)
「15時の光」1972―中之島中央公会堂/大阪 インスタレーション(鏡+窓+太陽光) ほか)
2 水平線〜時間の風景―一九七四‐七七(「水平線」展示記録1976―「アートナウ’76」(兵庫県立近代美術館)
「水平線」1974‐76―コラージュ
「The Party」1975―植松奎二、村岡三郎、マン・レイとの音によるコラボレーション(ギャラリー16/京都)インスタレーション(スピーカー+心臓音+メトロノーム) ほか)
3 タイムコレクション―一九七七‐(「ビデオスナップ」1974―写真(インスタント写真)
「60分」1978―ドローイング
「ビデオテープ・パフォーマンス」1977―パフォーマンス/動画(ビデオ) ほか)

著者紹介

今井 祝雄 (イマイ ノリオ)  
1946年、大阪市生まれ。美術家、成安造形大学名誉教授。大阪市立工芸高校在学中から吉原治良に師事し、具体美術協会に参加。1966年、第十回シェル美術賞一等賞受賞。以来、内外の展覧会に出品多数。1970年代から写真やビデオによる作品を制作
大日方 欣一 (オビナタ キンイチ)  
1960年、東京都生まれ。フォトアーキビスト(写真・映像研究)、武蔵野美術大学造形研究センター客員研究員。企画に携わった展覧会に「大辻清司フォトアーカイブ展」、「かたちとシミュレーション―北代省三の写真と実験」、「影像2013」などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)