• 本

海辺を食べる図鑑 獲って食べる!

出版社名 南方新社
出版年月 2015年2月
ISBNコード 978-4-86124-312-7
4-86124-312-2
税込価格 2,200円
頁数・縦 175P 21cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 「食べる」にフォーカスした海の図鑑

     版元(出版社)の名の通り、日本の南は鹿児島からお届けする、
    海辺を味わうための図鑑である。様々な野生の生物を取っては食べて
    というサイトが散見される昨今、「またフジツボとかカメノテでしょ」
    という先入観を飛び越え、実に136種もの海辺の生物を、調理方法は
    もちろん採取法や下拵えの方法と共に紹介してくれる。

     読んでみるとアオサに始まり、その後も「こんなにたくさん磯には海藻が
    生えてたのか、そして食べられるのか」という具合に海藻が紹介され、
    次にはやはり同じ位のボリュームで貝類のページが続く。そこには神奈川では
    見かけない南方系の貝があったりと、版元の地域色を感じさせるのも面白い。

     気になるのは毒魚の紹介やカキ類の採取喫食について、若干無頓着な気が
    しないでもない点、また、漁業権については地域による差異も大きいところ、
    それらへの案内がもう少しあっても良いのではと思える点か。しかしそこまで
    調べたが最後、きっと本書は読者を海へ連れてってしまうのではなかろうか。

    (2016年12月21日)

商品内容

要旨

海辺は自然の野菜畑、生き物たちの牧場だ。海藻、貝、エビ・カニ、ウニ、ナマコ、魚、植物、川の生き物の獲り方、下拵え、食べ方を解説、毒のある海の生き物も。なんと、丸ごと全てタダ!!おいしい!136種。

目次

基本装備
貝の塩茹で
魚をさばく
各部の名称
毒のある海の生の物
獲って食べる(磯の海藻
磯の貝
磯の生き物
磯・堤防の魚
砂浜・干潟の生き物
海辺の植物
川の生き物)

著者紹介

向原 祥隆 (ムコハラ ヨシタカ)  
1957年、鹿児島県日吉町生まれ。1980年京都大学農学部卒業。東京に本社を置く広告出版会社を経て、1992年Uターン。1994年に図書出版株式会社南方新社を設立、代表取締役に就任。450点を出版。著書に『地域と出版』(南方新社、地方出版文化功労賞奨励賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)