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ブロンテ小説における病いと看護

出版社名 春風社
出版年月 2015年2月
ISBNコード 978-4-86110-427-5
4-86110-427-0
税込価格 3,850円
頁数・縦 363,6P 20cm

商品内容

要旨

『嵐が丘』や『ジェイン・エア』はなぜ病気だらけなのか。結核、チフス、痛風などの「病い」は、ブロンテ三姉妹の作品のなかで、どのような役割を果たしているのか。創作行為の源泉としての「病い」と、それが本質的に伴う「語り」に着目し、新たな解釈を提示する。

目次

祝福としての病い
1 ブロンテ小説における病い(病いの展開と報告―七作品におけるプロットと報告価値
ロマンティックな苦しみから自己パロディへ―シャーロット・ブロンテの語りの変遷
診断と解釈のアポリア―『嵐が丘』のネリー論争)
2 ブロンテ小説における看護(一九世紀中期のナース業―看護師、子守、家事使用人、家庭教師、母親
子守ベッシーを超えて―ジェイン・エアが理想のナースになるまで
フロレンス・ナイティンゲールの先駆者たち―『シャーリー』のナースたち
痛みの一事例―『ヴィレット』における「母の喪失」
アン・ブロンテの働く母親たち―『アグネス・グレイ』と『ワイルドフェル・ホールの住人』)
三姉妹三様の病いと看護

出版社
商品紹介

創作行為の源泉としての「病い」と、それが本質的に伴う「語り」に着目し、ブロンテ三姉妹の作品に対する新たな解釈を提示する。

著者紹介

川崎 明子 (カワサキ アキコ)  
駒澤大学文学部英米文学科准教授。2005年、東京大学人文社会系研究科英語英文学博士課程単位取得。2005年、University of Hull英文科博士課程修了(PhD)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)