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朝鮮三国時代陶質土器の研究

出版社名 六一書房
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-86445-051-5
4-86445-051-X
税込価格 6,600円

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朝鮮三国時代土器は地域性が非常に強く、形態・胎土・焼成・色調・文様が小地域ごとに異なる。加耶地域の陶質土器は、古式陶質土器では二つの地域性が見られ、一つが金海タイプである。これは金官加耶を表徴する土器である。5世紀以降、高霊タイプ・咸安タイプ・固城タイプの三つが見られ、それぞれ大加耶・阿羅加耶・小加耶を表徴する。新羅地域も慶州とその他の地域で形態などが異なり、昌寧タイプ・義城タイプ・星州タイプなどの設定が可能である。百済地域でも同様の現象が見られ、ソウル地域の土器編年を試みた。そして、装飾付陶質土器・新羅土偶や玉田古墳群に見られる特異なコップ形土器に関して検討を行った。また、東大関野貞資料の紹介を兼ねて、それらの陶質土器にも検討を加えた。最後に、陶質土器から見た加耶の実態、高霊タイプ陶質土器の東海岸からの出土例から大加耶滅亡に伴う強制移住を推測した