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バッタ・コオロギ・キリギリス鳴き声図鑑 日本の虫しぐれ

出版社名 北海道大学出版会
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-8329-1400-1
4-8329-1400-6
税込価格 5,060円
頁数・縦 191P 21cm

商品内容

目次

1 草原の部(秋の草原
夏の草むら
春の野
高山帯
北海道にて
琉球の草むら)
2 森林の部(照葉樹林
里と里山
山の落葉樹林
亜熱帯の森)

おすすめコメント

日本の野山は豊かな虫の音に恵まれています。秋の鳴く虫は,季節を感じさせる代表的な風物詩として,古くから日本人に親しまれてきました。秋だけではなく,春や夏にも虫の音は聞こえてきます。また,北海道から沖縄まで,それぞれの地域で,さまざまな環境に特有の虫の音があります。美しい鳴き声もあれば,地味で小さな声もありますが,いずれもそれぞれに味わい深いものです。鳴く虫は声のみならずその姿も多様で美しい昆虫です。本書では,そんな日本の虫の音と鳴く虫の姿を,それらがすむ野山の風景とともに紹介します。野山の虫は単独で鳴いていることもありますが,普通は多くの種類や多くの個体がいっしょに鳴き,「虫しぐれ」として聞こえてきます。本書では,このような虫しぐれをそのままに収録しました。バッタ,コオロギ,キリギリス類を対象としていますが,なかには,セミやカエルがいっしょに鳴き,木々のざわめきや人の気配が入った録音も収録しています。自然のなかで聞こえる実際の虫の音を再現したいと考えたからです。日本の直翅目のうち,非常に聞き取りにくい小さな声や高音域で鳴く種を除き,人間の耳で普通に聞こえる声で鳴く虫をできるかぎり収録するように努めました。登場する鳴く虫は131種となり,北海道から沖縄の与那国島まで,小笠原諸島を除く日本全国の代表的な虫しぐれを網羅しています。「草原」と「森林」に大きく分け,地域,時期,環境を考慮してまとめています。収録数は183 本,総収録時間は2時間17分12秒となりました。虫の音をゆっくり楽しんでいただけると幸いです。(「はじめに」を要約)

著者紹介

村井 貴史 (ムライ タカシ)  
1967年大阪市に生まれる。京都大学大学院農学研究科修了。農学博士。現在、水族館に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)