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白バラ 反ナチ抵抗運動の学生たち 新装版

Century Books 人と思想 124

出版社名 清水書院
出版年月 2016年2月
ISBNコード 978-4-389-42124-3
4-389-42124-7
税込価格 1,320円
頁数・縦 197P 19cm
シリーズ名 白バラ

商品内容

要旨

ドイツ語の“白バラ”は大文字で書かれ、固有名詞化されている。それだけよく知られているということだが、日本ではインゲ=ショル著の本は『白薔薇は散らず』、映画は『白バラは死なず』というふうに紹介されている。このほかにも“白バラ”関係の著訳書は何冊かあるが、なお、この語がよく知られているとは言いがたい。ヒトラー治下のドイツで、独裁体制に対する抵抗運動に立ち上がった大学生たちが作製し配布したビラの名が“白バラ”であることから、彼らを“白バラ‐グループ”とよぶのである。ミュンヘン大学で毎年二月、刑死したこの人たちを追想し記念する催しが行われる。彼らの抵抗が非政治的、精神的なものにとどまり、その運動を挫折ととらえるべきか、あるいはまた、のちのちまで影響を残す高次の政治的なものだったかをめぐって、なお論議がある。

目次

1 抵抗運動の学生たち(“白バラのビラ”出現
学生の生い立ち
精神的な師たち
東部戦線での体験)
2 抵抗運動の活動と挫折(抵抗運動の再開
抵抗の実際活動
挫折の問題
運命の日、一九四三年二月一八日)

著者紹介

関 楠生 (セキ クスオ)  
1924(大正13)年、静岡に生まれる。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。東京大学教養学部教授、獨協大学外国学部教授を歴任。東京大学名誉教授。2014年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)