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北西ユーラシアの歴史空間 前近代ロシアと周辺世界

スラブ・ユーラシア叢書 12

出版社名 北海道大学出版会
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-8329-6821-9
4-8329-6821-1
税込価格 3,960円
頁数・縦 314,11P 21cm

商品内容

要旨

史料論の立場から、新しい多様で豊かな北西ユーラシア史像を描き出す。前近代ロシア世界を、ロシアないしスラブの枠内ではなく、西アジア・地中海世界、中央ユーラシア、スカンディナヴィアなどの史料を通して論ずる意欲的試み。

目次

北西ユーラシア歴史空間の射程
第1部 異文化集団との接触(九世紀から一四世紀)(“総論”統一国家成立までのロシア
アラビア語史料に記録された北西ユーラシア世界―とくにイブン・ファドラーン『報告書』による
キエフ・ルーシ形成期の北西ユーラシア世界とスカンディナヴィア―ルーン石碑の検討を中心に
ロシア‐ビザンツ緩衝地帯の蛮族観について―一二世紀ビザンツ史書におけるペチェネーグを題材に
コンスタンティノーブルのストゥディオス修道院とルーシの修道士―正教文化の伝播について)
第2部 チンギス裔とオスマン朝からの視線(一五世紀から一七世紀)(“総論”「ロシア帝国」への道のり
一五世紀ジョチ朝とモスクワの相互認識―ロシア語訳テュルク語文書を中心に
ペルシア語・チャガタイ語諸史料に見えるモンゴル王統系譜とロシア
オスマン朝におけるヨーロッパ認識の伝統と革新―一七世紀中葉以前の北西ユーラシア観を中心に)
ロシア近現代史の視点から

おすすめコメント

前近代ロシア世界を、ロシアないしスラブの枠内ではなく、西アジア・地中海世界、中央ユーラシア、スカンディナヴィアなどの史料を通して論ずる意欲的試み。史料論としての立場から、新しい多様で豊かな北西ユーラシア史像を描き出す。

著者紹介

小澤 実 (オザワ ミノル)  
所属:立教大学文学部准教授。専門分野:北欧中世史、西洋中世史
長縄 宣博 (ナガナワ ノリヒロ)  
所属:北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター准教授。専門分野:中央ユーラシア近現代史、ロシアのイスラーム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)