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バリ島仮面舞踊劇の人類学 人とモノの織りなす芸能

出版社名 風響社
出版年月 2016年2月
ISBNコード 978-4-89489-221-7
4-89489-221-9
税込価格 5,500円
頁数・縦 382P 22cm

商品内容

要旨

ユネスコの無形文化遺産にも登録された仮面劇トペン。本書は、西洋近代的な「演者/観客」像から離れ、トペンが様々な関係の「束」として存在していることを、動態的に示す。神います芸能の初源をも彷徨とさせるユニークな民族誌。

目次

序章 名人芸としてのトペン像への疑問と本書の課題
第1章 トペンの上演形式―儀礼と余興の間の連続と非連続
第2章 トペン・ワリと「観客」―鑑賞の断片性と反復性
第3章 仮の面と仮の胴―上演中の人・モノ・神格
第4章 もう一つの人・モノ・神格のネクサス―上演前後に続く仮面を巡るやりとり
第5章 演者が育まれるプロセス―「プロフェッショナル」から「ローカル」まで
第6章 トペンと女性―不整合性を超えて
終章

著者紹介

吉田 ゆか子 (ヨシダ ユカコ)  
1976年、京都生まれ。2012年筑波大学大学院博士課程人文社会科学研究科修了、博士(学術)。専門は、文化人類学とインドネシア地域研究。現在は、日本学術振興会特別研究員PD・国立民族学博物館外来研究員。論文として「仮の面と仮の胴:バリ島仮面舞踊劇にみる人とモノのアッサンブラージュ」(『文化人類学』76巻1号、2011年、日本文化人類学会奨励賞受賞)、「バリ島仮面舞踊劇トペン・ワリと『観客』:シアターと儀礼の狭間で」(『東方学』117号、2009年、東方学会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)