およそ１５００年前の古代日本の東北地方に、貧乏だが正直でよく働き、親孝行な若者がいた。彼はだんぶり（トンボ）の導きで東北１の長者になり、だんぶり長者と呼ばれるようになった。彼の賢く、美しい娘は都の大王（第２６代・継体天皇）の妃になり、五の宮皇子を生む。だんぶり長者の家族は皆やさしく、東北の人々をこの上なく愛していた。はるか昔の話だが、彼らの生き方と行動は郷土の誇りであり、やさしさのモデルとして今も私たちの心を打ってやまない。