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ブラックホール アイデアの誕生から観測へ

出版社名 地人書館
出版年月 2016年8月
ISBNコード 978-4-8052-0901-1
4-8052-0901-1
税込価格 2,860円
頁数・縦 279P 20cm

商品内容

要旨

古典力学の時代には捨てられ、アインシュタインに嫌われ、ホーキングが賭けたアイデアは、どのようにして愛されるようになったのか。天体の重力崩壊現象を「ブラックホール」と名づけたとき、それが理論上だけでなく実際に宇宙に存在することを確かめる手段は見つかっていなかった。クエーサー、中性子星とともに、強力なエックス線天体の発見は、その莫大なエネルギーの供給源としてブラックホールを浮かび上がらせた。そしていま、ブラックホールの衝突合体は現実のものとしてその重力波が観測されるようになった。

目次

宇宙で最大級に明るい天体が見えなくなる理由―ニュートン、ミッチェル、ラプラス
ニュートンよ、許したまえ―アインシュタイン
気が付けば、幾何学の国に―シュヴァルツシルト
恒星がこれほど非常識な振る舞いをするはずがない。何か自然の法則があるはず!―チャンドラセカール、エディントン
厄介者登場―バーデ、ツヴィッキー
重力場だけが存続―ランダウ、オッペンハイマ
物理学者になって最高でした―ホイーラー、ゼルドヴィッチ
ペンローズ
こんな奇妙なスペクトルは見たことがない―シュミット
ブラックホールって呼べば?―カー
中世の拷問台―ホイーラー
スティーヴン・ホーキングは一般相対論やブラックホールに多額の投資をする一方で、保険をかけることも忘れていなかった―ホーキング、ソーン
ブラックホールはそれほど黒くない―ホーキング

著者紹介

バトゥーシャク,マーシャ (バトゥーシャク,マーシャ)   Bartusiak,Marcia
天文学・物理学関係のジャーナリスト、サイエンス・ライターとして活躍する一方、マサチューセッツ工科大学では、サイエンス・ライティング・プログラムにおける客員教授として大学院生の指導にあたっている。1971年アメリカン大学(ワシントンDC)を卒業、テレビ局で記者・キャスターを務め、NASAラングレー研究所の担当になって科学への関心を強め、オールド・ドミニオン大学の物理学修士課程に入学、応用光学分野の研究を行なっている。その後、サイエンス・ライターとしてさまざまな出版物で天文学・物理学の記事を書き、『ニューヨークタイムズ』、『ワシントンポスト』などで科学書の書評を担当している
山田 陽志郎 (ヤマダ ヨウシロウ)  
東京学芸大学大学院修士課程修了(天文学/理科教育)。東京と横浜の科学館で、長年天文を担当。国立天文台天文情報センター勤務を経て、相模原市立博物館の天文担当学芸員を務める。人工衛星追跡PCソフトOrbitronの翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)