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文学都市ダブリン ゆかりの文学者たち

出版社名 春風社
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-86110-518-0
4-86110-518-8
税込価格 4,070円
頁数・縦 436,22P 22cm

商品内容

要旨

なぜダブリンはすぐれた文学者たちを輩出してきたのか。スウィフト、ワイルド、ジョイスから現代の作家まで、作品を生み出す土壌となった都市ダブリンとの関係に注目しながら、文学者たちの足跡をたどる。

目次

ダブリンという都市―言語芸術の創造を駆動する力‐文学者たちの軌跡から探る
ジョナサン・スウィフト―「憤怒」と「自由」と‐諷刺精神を涵養する磁場としてのダブリン
ブラム・ストーカー―吸血鬼の眠る都市‐『ドラキュラ』の源泉を求めて
レイディ・グレゴリー―舞台で語り継ぐアイルランドの歴史‐ナショナリズムと口承文学
ジョージ・ムア―唯美主義小説の開花‐ダブリンでの十年
オスカー・ワイルド―仮面の下のアイリッシュネス‐ケルトの言語文化の伝統とワイルド文学
バーナード・ショー―笑いで警告する預言者‐皮肉に込められた「生」の向上への情熱
W.B.イェイツ―アイルランド文芸復興運動を牽引‐『キャスリーン伯爵夫人』にみる劇場理念の追求
ジョージ・ラッセル―揺るぎない神秘主義者‐ダブリンの薄明に郷愁を覚えた多才な文学者
J.M.シング―孤絶した社会に生きる「英雄」たちへの目‐喜劇的リアリズムの極点へ
ショーン・オケイシー―ダブリンのスラム街の想像力と身体的現実‐ストーリーとヒストリーの交わるところ
ジェイムズ・ジョイス―文学における地域性と国際性‐都市ダブリンの構想をめぐって
サミュエル・ベケット―どこにもない故郷への旅‐死者たちとの出会い
パトリック・カヴァナ―イニスキーン・ロードからラグラン・ロードへ‐田舎者詩人の上京
エドナ・オブライエン―アイルランド女性の脱神話化‐カントリー・ガールの内なる戦い
シェイマス・ヒーニー―骨に書かれた文様‐ヴァイキング都市ダブリンと詩人の転機
主要な現代小説家たち―固定値と変化との共謀‐コルム・トビーン、ダーモット・ボルジャー、ロディ・ドイルの場合
主要な現代詩人たち―詩人たちによって生成され続けるダブリン‐キンセラ、モンタギュー、ミーハンの場合
主要な現代劇作家たち―演劇のグローバライゼーションとアイルランド演劇‐セバスチャン・バリーとコナー・マクファーソンの場合

著者紹介

木村 正俊 (キムラ マサトシ)  
神奈川県立外語短期大学名誉教授。早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)