叩き上げの職人親方である本田宗一郎氏は仕事となれば、朝から晩まで猪突猛進で打ち込む。全力で汗と油にまみれて働く。それが毎日つづく。行動し考えることを停止しないから、アイデアが湯水のごとくわいてくる。失敗を恐れず、成功するまでやめないという仕事のやり方だ。

プロローグ
嵐の日に生まれた男の子
自動車を見た、飛行機を見た
十六歳、東京へ
最初の勝利
浜松アート商会開店
ハママツ号の大事故
ピストンリング製造会社設立
ポンポン商売大成功
藤沢武夫の登場〔ほか〕