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森鴎外の西洋百科事典 『椋鳥通信』研究

出版社名 鴎出版
出版年月 2019年5月
ISBNコード 978-4-903251-15-8
4-903251-15-2
税込価格 4,950円
頁数・縦 233P 22cm

商品内容

要旨

梗概・翻訳の名人である鴎外が「ベルリナー・ターゲブラット」の記事をもとに自分の見解もうまく盛り込み、同時代の西洋の社会、文化、政治を紹介した『椋鳥通信』は、作家としての鴎外の秘密、また人間鴎外の素顔も窺える重要で興味深い作品である。

目次

『椋鳥通信』における鴎外の引用戦略―「市民的公共圏」を求めて(鴎外の引用戦略
「市民的公共圏」
『椋鳥通信』における政治問題
原文引用の戦略)
森鴎外の『椋鳥通信』―『さへづり』・『沈黙の塔』へ(文芸誌「スバル」への連載
「無名氏」とは誰か
女性投稿雑誌「女子文壇」への転載
『さへづり』と『椋鳥通信』
革命と大逆事件・『沈黙の塔』)
二十年後の海外通信員―『舞姫』と『椋鳥通信』(紀行文
留学の目的
「民間学」と海外通信員
『椋鳥通信』が伝えようとしたもの
エリスと海外通信)
森鴎外とミュンヘン画壇―『独逸日記』から『椋鳥通信』まで(ミュンヘンでの出会い
「美術都市」ミュンヘンの栄光と没落
帰国後の原田直次郎と鴎外
『椋鳥通信』の美術記事と青春の残照)
森鴎外のドイツ観劇体験―日本近代劇の紀元(ライプツィヒ時代
ドレスデン時代
ミュンヘン時代
ベルリン時代と帰国後の演劇への関心)

著者紹介

金子 幸代 (カネコ サチヨ)  
お茶の水女子大学大学院修士課程修了、一橋大学大学院博士後期課程満期退学、富山大学名誉教授。専攻は日本近代文学・比較文学。主に森鴎外研究(特にドイツ留学時代、および日独の女性解放運動との関係)、女性雑誌の研究、映画と文学の文化史的研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)