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述志と叛意 日本近代文学から見る現代社会

出版社名 御茶の水書房
出版年月 2019年9月
ISBNコード 978-4-275-02111-3
4-275-02111-8
税込価格 3,520円
頁数・縦 337,10P 21cm

商品内容

要旨

内田百〓、松本清張、高橋和巳、そして柄谷行人、西川徹郎は、支配体制に対して叛意を貫いた文学者であり、彼らの文学とは、その志を述べたものである。文学と思想の課題。

目次

文学と思想の現在(“明治維新”一五〇年と『資本論』一五一年
“近代化”言説の再考
思想の現在―柄谷行人とアソシエーション論
文学と思想の課題―現代の政治・社会・思想状況の中で)
松本清張(清張小説のなかの新聞記者と新聞社
「黒地の絵」論―戦争のもう一つの悲劇に迫る虚構
清張ミステリーと中国・九州地方の鉄道
旅が物語を創造する―時刻表と地図と)
文学者たち(高橋和巳の変革思想―21世紀から照射する
永瀬清子の老い―日々を新しく生きる
白樺派同人たちの宗教心
内田百〓―不安から笑いへ)
短歌・文芸学・小論(恋心の純粋持続―『西川徹郎青春歌集―十代作品集』
西郷文芸学の特質と他理論との関係
西郷竹彦の漱石・表現論を読む
小論―夏目漱石・「スピリチュアル」・黒澤明・オーウェル・レーニン)

著者紹介

綾目 広治 (アヤメ ヒロハル)  
1953年広島市生まれ。京都大学経済学部卒業、広島大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在、ノートルダム清心女子大学教授。「千年紀文学」の会会員。著書に『惨劇のファンタジー 西川徹郎―十七文字の世界藝術』(茜屋書店、2019年、第四回西川徹郎記念文學館賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)