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福永武彦の詩学

水声文庫

出版社名 水声社
出版年月 2019年10月
ISBNコード 978-4-8010-0450-4
4-8010-0450-4
税込価格 2,750円
頁数・縦 229P 20cm

商品内容

要旨

若き日のボードレール体験や「マチネ・ポエティク」の活動を通じて得た詩の富を小説においても展開すべく、作中で様々な実験を重ね、散文詩や音楽に限りなく近い独自の文学世界を構築した福永武彦。代表作である『風土』や『海市』、「塔」「冥府」「廃市」などの短篇、そして作家最大の到達点『死の島』を読み解き、そこに結晶化した詩学の相貌を探る。

目次

第1章 フランス文学者福永武彦の冒険―「マチネ・ポエティク」から『死の島』へ
第2章 詩と音楽―ボードレールから福永武彦へ(1)
第3章 憂愁の詩学―ボードレールから福永武彦へ(2)
第4章 冥府の中の福永武彦―ボードレール体験からのエスキス
第5章 冥府からの展開―「廃市」『海市』そして『死の島』へ
第6章 死のポリフォニー―引用で読む『死の島』論
第7章 ポエティクvsロマネスク―中村真一郎と福永武彦
書評三篇