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侯景の乱始末記 南朝貴族社会の命運

志学社選書 001

出版社名 志学社
出版年月 2019年12月
ISBNコード 978-4-909868-00-8
4-909868-00-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 250P 19cm

商品内容

要旨

南朝梁の武帝のながきにわたる治世の末に起こり、江南貴族社会を極度の荒廃に陥れることとなった侯景の乱を活写した「南風競わず」。東魏に使いしたまま長年江南に帰還するを得ず、陳朝の勃興に至る南朝の黄昏に立ち会う生涯を送った一貴族を描く「叙陵」。そして、西魏・北周・隋の三代にわたり、北朝の傀儡政権として存続した後梁王朝を論じる「後梁春秋」。これら原本収録の三篇に加え、侯景の乱を遡ること一世紀余、劉宋の治世下で惹起した『後漢書』編著・范曄の「解すべからざる」謀反の背景に迫った「史家范曄の謀反」をあらたに採録。

目次

第1章 南風競わず―侯景の乱始末記(白日黯し
朔北の嵐
蕭衍老公を縛取せん ほか)
第2章 徐陵―南朝貴族の悲劇(江南の使臣
公宴
〓〓(けんいん)の災 ほか)
第3章 後梁春秋―ある傀儡王朝の記録(江陵の陥落
長子に利あらず
竜躍の基趾 ほか)

著者紹介

吉川 忠夫 (ヨシカワ タダオ)  
1937年、京都市生まれ。京都大学文学部史学科卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。東海大学文学部専任講師、京都大学教養部助教授を経て、京都大学人文科学研究所助教授、同教授。2000年、停年退官、京都大学名誉教授。花園大学客員教授、龍谷大学文学部教授を経て、同大学客員教授。日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)