• 本

銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

出版社名 朝日出版社
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-255-01167-7
4-255-01167-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 190P 19cm

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

物理学、天文学、生命科学、化学、数理科学といった「科学」の世界はいずれも奥深く、とくに最新のもののなかには、研究者以外の人々の常識からはかけ離れた、不思議な研究成果も数多い。そして、それらが科学の「面白さ」となり、われわれの知的好奇心をかきたてるとともに、新しい発想の源にもなる。本書は、理論物理学者である著者が、現代科学のさまざまな分野の成果と、それをめぐる人間の物語を集めた科学エッセイ集である。「宇宙の話」「原子世界の話」「数理科学で分析する人間社会の話」「倫理の話」「生命の話」と大きく5分野に分けられる22話が収められている。最近の研究から300年以上前の発見までを含む、一般にはあまり知られていないトピックスから、「空想よりも不思議な現実の世界」を存分に味わうことができる。著者は高知工科大学理論物理学教授で、量子力学、数理物理学、社会物理学を専攻。ジョージア大学、メリーランド大学、法政大学などを経て現職。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年5月29日]

商品内容

文学賞情報

2020年 第3回 八重洲本大賞受賞

要旨

流れ星はどこから来る?宇宙の中心にすまうブラックホール、真空の発見、じゃんけん必勝法と民主主義の数理、世論を決めるのは17%の少数者?忘れられた夢を見る技術、反乱を起こす奴隷アリ、銀河を渡る蝶、理論物理学者、とっておきの22話。

目次

天空編(海辺の永遠
流星群の夜に
世界の中心にすまう闇
ファースト・ラグランジュ・ホテル)
原子編(真空の探求
ベクレル博士のはるかな記憶
シラード博士と死の連鎖分裂
エヴェレット博士の無限分岐宇宙)
数理社会編(確率と錯誤
ペイジランク―多数決と世評
付和雷同の社会学
三人よれば文殊の知恵
多数決の秘められた力)
倫理編(思い出せない夢の倫理学
言葉と世界の見え方
トロッコ問題の射程
ペルシャとトルコと奴隷貴族)
生命編(分子生物学者、遺伝的真実に遭遇す
アリたちの晴朗な世界
アリと自由
銀河を渡る蝶
渡り鳥を率いて)

出版社・メーカーコメント

高橋源一郎さんご紹介(NHKラジオ「すっぴん!」2/28放送)、大反響!  大森望さん推薦! 「明晰でわかりやすく、面白くて叙情的。 科学と詩情。 ここにはSF100冊分のネタが詰まっている。」   一日の長さは一年に0.000 017秒ずつ伸びている。 500億年のちは、一日の長さは今の一月ほどになるだろう――  空想よりも現実の世界のほうがずっと不思議だ、と感じるような、 物理学者のとっておきのお話を22、集めました。  ・流れ星はどこから来る?  ・宇宙の中心にすまうブラックホール  ・真空の発見  ・じゃんけん必勝法と民主主義の数理  ・世論を決めるのは17%の少数者?  ・忘れられた夢を見る技術  ・反乱を起こす奴隷アリ  ・銀河を渡る蝶  ・飛び方を忘れた鳥にそれを教える…  真夜中の科学講座のはじまり、はじまり。  ほんのひととき、日常を忘れて、科学世界の詩情に触れてみませんか? 科学や文学が好きな人へのプレゼントにもぜひ。  「夜話と名乗ってはいるが、朝の通勤電車で、昼休みのひとときに、ゆうべの徒然の時間に、順序にこだわらず一編ずつ楽しんでいただければと思う。」――著者

著者紹介

全 卓樹 (ゼン タクジュ)  
京都生まれの東京育ち、米国ワシントンが第三の故郷。東京大学理学部物理学科卒、東京大学理学系大学院物理学専攻博士課程修了、博士論文は原子核反応の微視的理論についての研究。専攻は量子力学、数理物理学、社会物理学。量子グラフ理論本舗/新奇量子ホロノミ理論本家。ジョージア大、メリランド大、法政大等を経て、高知工科大学理論物理学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)