書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 物理学、天文学、生命科学、化学、数理科学といった「科学」の世界はいずれも奥深く、とくに最新のもののなかには、研究者以外の人々の常識からはかけ離れた、不思議な研究成果も数多い。そして、それらが科学の「面白さ」となり、われわれの知的好奇心をかきたてるとともに、新しい発想の源にもなる。本書は、理論物理学者である著者が、現代科学のさまざまな分野の成果と、それをめぐる人間の物語を集めた科学エッセイ集である。「宇宙の話」「原子世界の話」「数理科学で分析する人間社会の話」「倫理の話」「生命の話」と大きく5分野に分けられる22話が収められている。最近の研究から300年以上前の発見までを含む、一般にはあまり知られていないトピックスから、「空想よりも不思議な現実の世界」を存分に味わうことができる。著者は高知工科大学理論物理学教授で、量子力学、数理物理学、社会物理学を専攻。ジョージア大学、メリーランド大学、法政大学などを経て現職。 |
商品内容
文学賞情報 |
2020年
第3回
八重洲本大賞受賞 |
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要旨 |
流れ星はどこから来る?宇宙の中心にすまうブラックホール、真空の発見、じゃんけん必勝法と民主主義の数理、世論を決めるのは17%の少数者?忘れられた夢を見る技術、反乱を起こす奴隷アリ、銀河を渡る蝶、理論物理学者、とっておきの22話。 |
目次 |
天空編(海辺の永遠 |
出版社・メーカーコメント
高橋源一郎さんご紹介(NHKラジオ「すっぴん!」2/28放送)、大反響! 大森望さん推薦! 「明晰でわかりやすく、面白くて叙情的。 科学と詩情。 ここにはSF100冊分のネタが詰まっている。」 一日の長さは一年に0.000 017秒ずつ伸びている。 500億年のちは、一日の長さは今の一月ほどになるだろう―― 空想よりも現実の世界のほうがずっと不思議だ、と感じるような、 物理学者のとっておきのお話を22、集めました。 ・流れ星はどこから来る? ・宇宙の中心にすまうブラックホール ・真空の発見 ・じゃんけん必勝法と民主主義の数理 ・世論を決めるのは17%の少数者? ・忘れられた夢を見る技術 ・反乱を起こす奴隷アリ ・銀河を渡る蝶 ・飛び方を忘れた鳥にそれを教える… 真夜中の科学講座のはじまり、はじまり。 ほんのひととき、日常を忘れて、科学世界の詩情に触れてみませんか? 科学や文学が好きな人へのプレゼントにもぜひ。 「夜話と名乗ってはいるが、朝の通勤電車で、昼休みのひとときに、ゆうべの徒然の時間に、順序にこだわらず一編ずつ楽しんでいただければと思う。」――著者