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小説は何処から来たか

21st Century Edition

出版社名 つかだま書房
出版年月 2020年1月
ISBNコード 978-4-908624-08-7
4-908624-08-9
税込価格 3,960円
頁数・縦 327P 22cm
シリーズ名 小説は何処から来たか

商品内容

要旨

「なぜ小説を書くのか?それは小説を読んだからだ」独自の小説論を提唱し実践してきた小説家・後藤明生が、これまでに発表した原稿を自らREMIXして、日本近代文学史の書き直しに挑んだ小説論の集大成。

目次

日本近代小説の夢と現実―二葉亭四迷
喜劇としての近代―日本文学とロシア文学
二十世紀小説としての新しさ―夏目漱石
方法としてのテキスト―芥川龍之介
「生理学」の方法―永井荷風
「都市小説」の構造―宇野浩二と永井荷風
夢のプログラム―宇野浩二と牧野信一
自意識の喜劇―横光利一
反復と引用のエクリチュール―太宰治
超ジャンルと楕円1―花田清輝
超ジャンルと楕円2―武田泰淳
文体的思考―鮎川信夫
フィクションの変奏―丸谷才一
「戦中少年」の体験と方法―古井由吉
ジャンルと形式の起源1
ジャンルと形式の起源2

著者紹介

後藤 明生 (ゴトウ メイセイ)  
1932年4月4日‐1999年8月2日。朝鮮咸鏡南道永興郡(現在の北朝鮮)に生まれる。13歳で敗戦を迎え、福岡県朝倉郡甘木町(現在の朝倉市)に引揚げるが、その間に父と祖母を失う。旧制福岡県立朝倉中学校に転入後(48年に学制改革で朝倉高等学校に)、海外文学から戦後日本文学までを濫読し「文学」に目覚める。53年、早稲田大学第二文学部ロシア文学科に入学。55年、小説「赤と黒の記憶」が第4回・全国学生小説コンクール入選作として「文藝」11月号に掲載。58年、博報堂に入社。59年、平凡出版(現在のマガジンハウス)に転職。62年3月、小説「関係」が第1回・文藝賞・中短篇部門佳作として「文藝」復刊号に掲載。67年、小説「人間の病気」が芥川賞候補となり、その後も「S温泉からの報告」「私的生活」「笑い地獄」が同賞の候補となるが、いずれも受賞を逃す。68年3月、平凡出版を退社し執筆活動に専念。89年より近畿大学文芸学部の教授(のちに学部長)として後進の指導にあたる。99年8月2日、肺癌のため逝去。享年67(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)