• 本

マルグリット・デュラス〈声〉の幻前 小説・映画・戯曲

出版社名 水声社
出版年月 2020年3月
ISBNコード 978-4-8010-0474-0
4-8010-0474-1
税込価格 2,750円
頁数・縦 228P 20cm

商品内容

要旨

小説、戯曲、そして映画に至るまで「ヌーヴォー・ロマン」の枠を超えた活動でいまなお読みつがれるマルグリット・デュラス(1914‐1996)。小説で描かれる電話の声、映画にみられるオフの声など、その作品にはつねに、何処からとも知れず到来する“声”の存在があった。本書が狙いを定めるのは、日常性には還元できない中間的な領域―現前と不在、生と死―をたゆたう“幻前する声”にほかならない。

目次

1 虚空と沈黙(「夜明けの光」のセレナーデを歌うのは誰か?―『かくも長き不在』における“声”の幻前
声なき身体、静かなる犯罪―『イギリスの愛人』に寄せて)
2 映画と“声”(デュラス、“声”をめぐるエクリチュールの試み―声の現前と不在の間で
声とまぼろしの風景―デュラス、ストローブ=ユイレ、ポレ、足立における移動撮影)
3 新たなる視角へ向けて(どのように呼びかける(呼ぶ)のか―マルグリット・デュラスにおける名前の力
声の宛て先―デュラスとヤン・アンドレア
デュラスは本当に声の作家だったのか?)

著者紹介

森本 淳生 (モリモト アツオ)  
1970年、東京都生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専攻、フランス文学
フィリップ,ジル (フィリップ,ジル)   Philippe,Gilles
1966年、ランニオン生まれ。ローザンヌ大学教授。専攻、フランス文学・文体論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)