• 本

原発避難はできるか

出版社名 緑風出版
出版年月 2020年3月
ISBNコード 978-4-8461-2006-1
4-8461-2006-6
税込価格 2,200円
頁数・縦 218P 20cm

商品内容

要旨

原子力発電所で大事故が起きた場合、周辺住民は速やかに避難しなければならない。そのために国・原子力規制委員会の定めた原子力災害対策指針があり、この指針に基づき道府県・市町村の原発避難計画が策定されている。2014年にこの指針の方針転換があり、国の避難政策が「できるだけ住民を逃がさない」施策になった。これはいったいどういうことか?本書は、この指針やそれに基づく避難計画では、住民の安全な避難が不可能なことを、避難の全局面で一つ一つ明らかにする。そして健康を脅かす被ばくを強要する国の政策を問う。

目次

1 再稼働と「新安全神話」(四〇年前から始まっていた福島原発事故
増え続ける使用済燃料、放射性廃棄物 ほか)
2 避難と被ばく(被ばく管理に関する整理
現在の避難政策 ほか)
3 避難政策の転換と問題(「できるだけ住民を逃がさない」方針への転換
原子力防災の枠組みの問題点 ほか)
4 避難の困難性(避難の各段階における困難
避難に関する基本的な情報(「Q&A」7関連) ほか)
5 避難したあとどうなるのか(避難関連施設自体の危険性
いつまで「体育館に雑魚寝」なのか ほか)

著者紹介

上岡 直見 (カミオカ ナオミ)  
1953年東京都生まれ。環境経済研究所代表。1977年早稲田大学大学院修士課程修了。技術士(化学部門)。1977年〜2000年化学プラントの設計・安全性評価に従事。2002年より法政大学非常勤講師(環境政策)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)