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未完の人民元改革 国際通貨への道

出版社名 文眞堂
出版年月 2020年4月
ISBNコード 978-4-8309-5050-6
4-8309-5050-1
税込価格 2,530円
頁数・縦 217P 22cm

商品内容

要旨

「人民元レートの決定要因」、「変動相場制への移行」、「米中通貨摩擦」、「チャイナ・マネー」、「人民元の国際化」、「デジタル通貨」など、研究者だけでなく、政策当局者や投資家にとっても関心の高いテーマを網羅。

目次

第1部 WTO加盟後の人民元切り上げを巡る議論―中国経済の台頭とともに高まった元高圧力(なぜ人民元の切り上げが必要なのか―日本のためでなく中国自身のためである
切り上げは中国の利益)
第2部 2005年以降に採用されている「管理変動相場制」の実態―BBC方式と内外環境の変化に配慮(元高局面から元安局面へ
人民元の対ドル中間レートはいかに決定されるか―定着する「前日終値+通貨バスケット調整」方式
対米人民元摩擦)
第3部 「完全変動相場制」への道―金融政策の独立性の向上とバブル予防に向けて(流動性の膨張をいかに抑えるか―迫られる「完全変動相場制」への移行
「完全変動相場制」への移行を模索する中国―参考となる日本の経験と教訓
日本のバブルの経験から学ぶべき教訓)
第4部 注目されるチャイナ・マネーの行方―外貨準備の運用から対外直接投資へ(金融超大国となった中国
「発展段階説」から見た中国の国際収支―「債務返済国」から「未成熟債権国」へ
対外投資大国への険しい道)
第5部 人民元の国際化に向けての課題―中国・地域・グローバルという視点に基づく考察(人民元の国際化は一日にしてならず
「資本取引の自由化」という中国の視点からの考察
「通貨圏」という地域の視点からの考察
「国際通貨体制」というグローバルの視点からの考察)

著者紹介

関 志雄 (カン シユウ)  
株式会社野村資本市場研究所シニアフェロー。独立行政法人経済産業研究所コンサルティングフェロー。1957年香港生まれ。1979年香港中文大学卒、1986年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、1996年東京大学経済学博士。香港上海銀行、野村総合研究所、経済産業研究所を経て、2004年4月より現職。著書に『円圏の経済学』(日本経済新聞社、1995年、1996年度アジア・太平洋賞特別賞受賞)、『中国を動かす経済学者たち』(東洋経済新報社、2007年、2008年度樫山純三賞受賞)など、多数。政府委員として、経済審議会21世紀世界経済委員会委員(1996‐97)、財務省関税・外国為替等審議会専門委員(1997‐99年、2003年‐2010年)、内閣府「日本21世紀ビジョン」に関する専門調査会グローバル化WG委員(2004年)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)