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ミュージアムの憂鬱 揺れる展示とコレクション

出版社名 水声社
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-8010-0502-0
4-8010-0502-0
税込価格 6,600円
頁数・縦 413P 22cm

商品内容

要旨

近代が生んだ展示と収集の装置=“ミュージアム”。歴史をかたる権力を託されたこの“装置”は、混迷する世界の中で、いかなる役割を果たしていくのか。さまざまな時代と場所における多角的検証を通じて、これからのミュージアムの(不)可能性を問う、最新の研究成果。

目次

ミュージアム―権力と暴力の器(揺さぶられるアートと美術館―いま、展示室の内と外で起きていること
同時代アフリカ美術の空間政治学―分断される南アフリカで揺れる「市民」の「礼拝堂」
顕彰か検証か―「表現の不自由展・その後」をめぐって)
展示という「かたり」(追悼絵馬とその展示
都市を展示する―「Shinjuku:The Phenomenal City」展(一九七五年)
日本のアウトサイダー・アートの展示における「物量主義」
物が少ない作家―山沢栄子の写真とアメリカ
ミュージアムで痛ましいイメージを見ること、展示すること―ホロコーストの写真をめぐって)
ミュージアムの来し方(「文化」概念の社会実装―大正期の美術展覧会・美術館建設運動
表慶館外観装飾に見る諸芸の表徴
はこぶね―朝倉摂の一九五〇‐六〇年代の活動と美術館をめぐって)
拡散するミュージアム(ミュージアムとテーマパーク―東京ディズニーリゾートの集客力
先住民観光とミュージアム―二風谷アイヌ文化博物館の事例から
タイム・カプセルとしてのミュージアム―魂の群れ映し遷す器として)

著者紹介

川口 幸也 (カワグチ ユキヤ)  
1955年福井市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。国立民族学博物館・総合研究大学院大学准教授を経て、2020年3月まで立教大学教授を務める。専攻はアフリカ同時代美術、展示表象論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)