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けものが街にやってくる 人口減少社会と野生動物がもたらす災害リスク

出版社名 地人書館
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-8052-0944-8
4-8052-0944-5
税込価格 2,200円
頁数・縦 233P 19cm

商品内容

要旨

野生動物がもたらす災害とは、人間社会の急速な変化が生み出した現象であり、すでに日本各地で発生して、ニュースに登場する頻度も増えている。それは農林水産被害にとどまらず、野生動物の都市への侵入、人身事故、人獣共通感染症、等々、人へのリスクはきわめて大きい。新型コロナウイルスもまた野生動物に由来する。そして、放置するほど対策にかかるコストは雪だるま式に増えていく。対策の要は国土計画、土地利用にあることに気づいてほしい。コロナ禍の今、この問題に取り組まずに、新しい社会の構築はありえない。

目次

1部 すでに始まっている問題(人口減少問題の一般的な論点
野生動物の分布拡大と高まる災害リスク
分布拡大の理由
生態系に影響する問題)
2部 国土計画の盲点(人口減少時代の環境変化
コミュニティへの侵入を防ぐ
自然資本として森をマネジメントする)
3部 解決に向けて(機能不全の正体
現場の実行体制
人を育てる)

著者紹介

羽澄 俊裕 (ハズミ トシヒロ)  
1955年生まれ。東京農工大学を卒業後、1980〜1984年に環境庁「森林環境の変化と大型野生動物の生息動態に関する基礎的研究」プロジェクトにツキノワグマ班研究員として従事。1983年に野生動物保護管理事務所(WMO)を立ち上げ、2015年(60歳)まで代表取締役。以後、立教大学ESD研究所・客員研究員、東京農工大学農学府・特任教授等を経て、現在は福島県生活環境部鳥獣対策専門官、(公財)神奈川県公園協会理事、(一社)リアル・コンサベーション理事、環境省ほか国や自治体の各種検討会委員を務める。博士(人間科学)早稲田大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)