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価値論なき「ロゴス経済学」の限界 この世のカラクリ

出版社名 三省堂書店/創英社
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-87923-130-7
4-87923-130-4
税込価格 1,320円
頁数・縦 247P 20cm

商品内容

要旨

本論は、アダムスミス以来の自由放任主義・ケインズ主義・新自由主義・財政政策派・ポストケインズ派などの「ロゴス経済学」はニクソン・ショック以来、会計学との不整合が顕在化し、それが「価値イコール貨幣・通貨」を前提としている事が原因であるとし、これが現代社会に混乱を招いていると指摘した。更にポストコロナ禍の世界は、自己完結型の経済ナショナリズム的国家群からなる国際経済体制に向かうことを予感し、そこではフィシスの世界を含有した「新しい資本主義経済学」が必要であることを説いた。

目次

前編 総論「この世のカラクリ」(「入り口」と概要
探求方法=「複式簿記的思考回路」
複式簿記的思考とその他の思考回路の関係
「この世のカラクリ」の特性(モジュール)
人間の生物学的特徴 ほか)
後編 経済分野におけるカラクリ論(法律も貨幣もレシプロシティの姿をしている
レシプロシティは「等価性」を目指し、貨幣の本質に繋がる
生命体の本質(同一化)を旧来の貨幣論に組み込むと「価値イコール貨幣・通貨」の誤りが浮上する
等価性は選択の判断指針であり、価値と貨幣の関係は、両者の同一性の「濃度」に左右される
内生的貨幣供給理論の主体者を民間銀行から国家に移した姿がMMTである ほか)