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社会の解読力 歴史編

現在せざるものへの経路

  • 赤川学/編著 祐成保志/編著
出版社名 新曜社
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-7885-1757-8
4-7885-1757-4
税込価格 3,520円
頁数・縦 224P 21cm
シリーズ名 社会の解読力

商品内容

要旨

歴史社会学を「社会学」たらしめるのは、いまここに存在しないものへの想像力である。記録や資料、データを集めて記述するだけでは足りない。素材をもとに、私たちの眼前にひとつの物語として「歴史」を呼び起こすとき、社会学が立ちあがる。実証と向かい合いつつも、素朴な実証主義に陥らない、歴史社会学の挑戦。

目次

第1章 文書館の政治学―“啓蒙の装置”から“記憶の装置”へ
第2章 トラウマの言説史―近代日本は「心の傷」をいかに理解してきたか
第3章 南ティロルにおけるファシズム/レジスタンスの記憶―解放記念日と凱旋門の顕彰を手がかりとして
第4章 戦争体験と「経験」―語り部のライフヒストリー研究のために
第5章 日本社会論の現在と戦争研究の社会学的可能性
第6章 丸山真男の歴史社会学―遙かなる過去から東アジアの近代を見るとき
第7章 昭和五十年代を探して
第8章 戦前日本における家族社会学前史―『社会学研究室の一〇〇年』を手がかりとして
第9章 コミュニティを統治する―ハウジングの社会調査史
第10章 歴史社会学の作法の凄み―『流言蜚語』について

著者紹介

赤川 学 (アカガワ マナブ)  
1967年生まれ。石川県出身。東京大学大学院人文社会系研究科社会学専攻博士課程修了。博士(社会学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門はセクシュアリティ研究、言説社会学。今後は猫社会学の確立を目指す
祐成 保志 (スケナリ ヤスシ)  
1974年、大阪府生まれ。2005年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(社会学)。信州大学人文学部准教授などを経て、2012年より東京大学大学院人文社会系研究科准教授。関心領域:ハウジング、コミュニティ、社会調査史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)