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つながりの地理学 マイノリティと周縁からの地誌

出版社名 古今書院
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-7722-5346-8
4-7722-5346-7
税込価格 3,080円
頁数・縦 202P 21cm

商品内容

目次

グローバル化時代の地理的想像力
人文地理学と場所論の系譜
「開発」とは何か
オセアニアという地域
楽園ではないハワイ―ハワイの歴史と文化復興運動
アボリジニからみたオーストラリア
マオリからみたニュージーランド
ミクロネシア、パラオの過去と現在
パプアニューギニアという国と社会
ポートモレスビーのセトルメントとチンブー人移住者の暮らし
ブラックウォーターの人々と「場所」の知
かかわりとしてのフィールドワーク
「風土」から考える
水俣病と風土―分断から再生へ
「被災地」の復興と場所・風土の再構築―陸前高田市のフィールドワークから

出版社・メーカーコメント

遠い場所、マイノリティの人々の存在を自分たちの世界と分断するのではなく、共感的に理解し、リアリティを持って伝える。それが「つながりの地理学」。著者が一生のフィールドとするパプアニューギニアなどオセアニア地域、および水俣、陸前高田を事例に、人々と「場所」「風土」との様々なかかわりを紹介。学問的関心のために一方的に調査しデータを持ち帰るだけのフィールドワークの問題点を指摘し、調査対象の生活世界に身を置き、日常的な関係性を持つことではじめてその存在が理解できると説く。

著者紹介

熊谷 圭知 (クマガイ ケイチ)  
お茶の水女子大学名誉教授。文学博士(九州大学)。専門は社会文化地理学、オセアニア地域研究。主著に『パプアニューギニアの「場所」の物語―動態地誌とフィールドワーク―』(2019年、九州大学出版会)(2020年度、人文地理学会賞(学術図書部門)、日本地理学会賞(優秀著作部門)を受賞)。1954年東京生まれ。中学・高校時代は名古屋で過ごす。一橋大学大学院修了後、九州大学助手、阪南大学助教授を経て、2020年3月までお茶の水女子大学に勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)