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ガルシア・マルケス論 神殺しの物語

出版社名 水声社
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-8010-0675-1
4-8010-0675-2
税込価格 4,950円
頁数・縦 538P 20cm

商品内容

要旨

“作家がテーマを選ぶのではなく、テーマが作家を選ぶ。”『百年の孤独』で完成をみたガルシア・マルケスの小説世界はいかなるものか、絶頂期にある作家の作品ひとつひとつをバルガス・ジョサが丁寧に読み解いてみせるのみならず、自身の創作作法についても明かした壮大な文学探求の試み。70年代はじめに刊行されるも、長らく書店から姿を消していた幻の評論がついに刊行。

目次

第1部 現実世界(逸話としての現実
小説家とその悪魔たち)
第2部 小説世界(病的前史―初期短編小説
マコンド―貴族的視点(「マコンドで雨を見つめるイサベル」と『落葉』)
「町」―楽観的理想主義(『大佐に手紙は来ない』)
大衆的視点―『ママ・グランデの葬儀』
静かな革命―『悪い時』
海辺の集落―解き放たれた想像的現実(「失われた時の海」)
全体的現実、全体小説―『百年の孤独』
想像的現実の支配―四つの短編小説と一つの映画的物語)

著者紹介

バルガス・ジョサ,マリオ (バルガスジョサ,マリオ)   Vargas Llosa,Mario
1936年、ペルーのアレキパに生まれる。長編小説『街と犬たち』(1963年)によりビブリオテカ・ブレベ賞を受賞して「ラテンアメリカ文学のブーム」の花形となった後、現在まで多数の作品を残している。1994年にセルバンテス賞、2010年にノーベル文学賞を受賞
寺尾 隆吉 (テラオ リュウキチ)  
1971年、愛知県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。専攻、現代ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)