• 本

田中正造 その生と信仰

出版社名 一麦出版社
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-86325-142-7
4-86325-142-4
税込価格 3,520円
頁数・縦 336P 19cm

商品内容

要旨

田中正造は、谷中の戦いの中で、己れの生をキリスト教の信仰に委ね、現実にしっかり足を据えて神の道=人の道を歩むのであるが、それは宗教的人間になることではなく、「人間になる」ことであった。彼のまなざしは、この世が進歩と力と未来を夢みる中で、しっかと終末と裁きを見据えていた。彼は、死の直前、“大雨にうたれたゝかれ重荷挽く 牛の車の跡かたもなし”と、自分の戦いの生涯を歌に表しているが、しかし今日、彼の戦いの跡は鮮やかに甦り、比類なく現代的意義をもって我々に迫まってくる。死に瀕した田中正造の最後の祈りは、「現在を救い給へ、現在を救い給へ、ありのままを救い給へ」であった。

目次

第1章 名主時代(小中村に生を受ける
若き名主 ほか)
第2章 江刺県花輪時代(東京への旅立ち
江刺県の小官吏として ほか)
第3章 栃木県会議員時代(待望の時
政治への発心 ほか)
第4章 衆議院議員時代(国政の舞台へ
鉱毒問題との出会い ほか)
第5章 谷中村時代(直訴のあと
聖書との出会い ほか)

著者紹介

石田 健 (イシダ ツヨシ)  
1945年樺太(現サハリン)に生まれる。2017年引退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)