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不確かさの軌跡 先天性心疾患とともに生きる人々の生活史と社会生活

出版社名 ゆみる出版
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-946509-59-9
4-946509-59-3
税込価格 2,530円
頁数・縦 318P 21cm

商品内容

要旨

人はそれぞれの心臓を生きている。そして、自分の心臓が支えてくれるだけの活動しかできない。自分の心臓の働きと、“社会”が求めるパフォーマンスのあいだでどう折り合いをつけるのか。それをはかりながら生きている。他者の心臓は、自分のそれとはまた少し違う仕様でできている。多様な身体が出会う“社会”のなかで、私たちは、他者の心音に耳を傾けることができているだろうか。

目次

序章 この心臓とともに生まれて
第1章 同調と調整、秘匿と開示―見えない病い・障害とともに“社会”を生きる
第2章 生活史の継続―標準化されたライフコースとの近接的な隔たりを生きる
第3章 同調の場における身体―学校を生きる
第4章 働き続けるということ―職場を生きる
第5章 転機としての体調の変化―「混乱」や「滞留」を超えて、自分の身体を生きる
第6章 生活史上の出来事としての再手術―先端医療技術とともに生きる
第7章 思い描いていた未来とは別のかたちで―二重の不確かさを生きる
第8章 「普通感覚」―差異を受けとめながら、自分らしく生きる
第9章 「生」への信頼はどのように生まれるのか―命の危機を超えて生きる
結語 この心臓を生きる

著者紹介

鈴木 智之 (スズキ トモユキ)  
慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。帝京大学文学部講師をへて、法政大学社会学部教員
宮下 阿子 (ミヤシタ アコ)  
法政大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。法政大学社会学部ほか兼任講師
中脇 美紀 (ナカワキ ミキ)  
法政大学社会学部社会学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)