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日活ロマンポルノ性の美学と政治学

出版社名 水声社
出版年月 2023年1月
ISBNコード 978-4-8010-0686-7
4-8010-0686-8
税込価格 3,850円
頁数・縦 323P 20cm

商品内容

要旨

低迷する日本映画界に激震をもたらし、性表現の是非をめぐり権力を挑発し、多彩な若手監督を輩出し、現代日本映画の礎のひとつにもなった、作品総数1100以上とも言われる希代未聞・驚天動地のプログラム・ピクチャー(日活ロマンポルノ)とは何だったのか?作品、監督、俳優、そしておなじみ(団地妻)にはじまり、ゲイカルチャーとその周辺、レズビアン・ストリッパー、スウェーデン・ポルノ、わいせつ裁判など、多様にして目覚ましい論点からひもとく(日活ロマンポルノ)の勃興から消沈まで。

目次

「SMの女王」谷ナオミ論
ロマンポルノと人形浄瑠璃の邂逅―『マル秘女郎責め地獄』におけるふたりのヒロイン
神代辰巳の音響空間―日活ロマンポルノにみる選曲とアフレコの美学
日活ロマンポルノ裁判(一九七二‐一九八〇年)―金儲けのための「汚い」芸術
レズビアン・ストリッパーと劇場文化―桐かおるの映画
日活ロマンポルノのハッテン史―「普通ではない」とされる男たちの勃起
金髪アニマルたち―日活ロマンポルノに見る“Swedish Sin”
帰ってきた団地妻とその夫―ロマンポルノリターンズ再考
インタビュー ハートがないと絶対に演じられない 白川和子インタビュー
“人間を描く”を合言葉にしていた 岡田裕インタビュー
性と映像についてワンランク超えた時代 根岸吉太郎インタビュー
撮影所は時間との闘い 日活・谷口公浩インタビュー
運動体としてのロマンポルノ 日活・金山功一郎インタビュー
熱量に圧倒されて呆然とした 日活・高木希世江インタビュー

著者紹介

志村 三代子 (シムラ ミヨコ)  
日本大学芸術学部教授
ノルドストロム,ヨハン (ノルドストロム,ヨハン)   Nordstr¨om,Johan
都留文科大学文学部講師
鳩飼 未緒 (ハトカイ ミオ)  
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館研究助手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)