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キルケゴールのキリスト論 同時代のヘーゲル主義者との関係で

出版社名 新教出版社
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-400-31097-6
4-400-31097-3
税込価格 4,950円
頁数・縦 299P 22cm

商品内容

要旨

従来キルケゴールの体系批判はヘーゲル批判と結びつけられてきたが、実はハイベアやマーテンセンといった同時代のヘーゲル主義者に向けられていた。彼らはデンマーク社会が直面した自由主義的要求に各様に応答したが、キルケゴールは両者と異なっていた。その相違の核心をキリスト論に見出し、その理路を解明した俊英の力作。

目次

第1章 三者の危機意識の基盤となった歴史的背景(デンマークにおける国家と宗教の結びつき
敬虔主義と啓蒙主義
自由主義の台頭
自由主義と農民覚醒運動とナショナリズムの結合
一八四八年の革命と信教の自由)
第2章 ハイベアのキリスト論(ハイベアの生い立ちと問題意識
ハイベアの『現代にとっての哲学の意義について』
「ローテ博士の三位一体論と和解論への批評」におけるハイベアのキリスト教)
第3章 マーテンセンのキリスト論(マーテンセンの生い立ちと問題意識
マーテンセンの受肉理解
マーテンセンの危機意識と教会論)
第4章 キルケゴールのキリスト論(『イロニーの概念』におけるキルケゴールの問題意識
『あれかこれか』における思弁批判
『哲学的断片』と『後書き』でのキリスト教の思弁的解釈に対する批判
愛としてのキリスト教)

著者紹介

鹿住 輝之 (カスミ テルユキ)  
1981年生まれ。立教大学大学院キリスト教学研究科博士課程後期課程修了(博士(文学))。現在、立教大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)