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大西巨人論 マルクス主義と芸術至上主義

出版社名 幻戯書房
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-86488-293-4
4-86488-293-2
税込価格 4,950円
頁数・縦 399P 22cm

商品内容

要旨

革命の担い手「われわれ」が生まれるには、独りでも行く「われ」が存在しなければならない。日常生活そのものが闘争の場であることを示した作家・大西巨人。公正の実現を目指し、現実と芸術とを実践的に結びつけた文学者の、類を見ない創作の展開を追跡する。並走者・武井昭夫、湯地朝雄の仕事にも及ぶ、運動としての文学に迫る考察。

目次

1 大西巨人文芸の考察(単純な理念を持続すること―大西巨人素描
大西巨人の文芸観―初期批評の軌跡
批評のインターナショナリズム―「寓話風=牧歌的な様式の秘密」の位置 ほか)
2 大西巨人とその周辺―同時代の証言(次世紀に受け継がれるべき思考と表現の型―大西巨人『二十一世紀前夜祭』書評
明晰さが突きつける難問―大西巨人『日本人論争 大西巨人回想』書評
緊張と笑いとに満ちた物語―荒井晴彦『シナリオ 神聖喜劇』書評 ほか)
3 武井昭夫と湯地朝雄―二人の並走者(フェアーな精神に触れる喜び―第二次「政治と文学」論争再論
「無名」への意志―武井昭夫『創造としての革命』論
廃墟から未来を掘り起こす精神―武井昭夫『戦後史のなかの映画』書評 ほか)

著者紹介

山口 直孝 (ヤマグチ タダヨシ)  
1962年兵庫県生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得済退学。博士(文学)。現在、二松学舎大学文学部教授。専門は日本近代文芸(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)