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思想としてのアナキズム

長崎大学多文化社会学叢書 4

出版社名 以文社
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-7531-0382-9
4-7531-0382-X
税込価格 3,850円
頁数・縦 288P 22cm

商品内容

要旨

偏在するアナキズムという名のベクトル。いかに「思想」としてのアナキズムを保持し得るか。どこまで原理的に、かつ多様に、アナーキーであり続けられるのか。暴力論、運動実践、哲学、人類学、宗教、音楽、映画、フェミニズム、近代日本、さまざまなベクトルが交差するアナキズム研究の現在。

目次

社会は転倒しなければならない―ロジャヴァ革命とCHAZによる反暴力
市民的抵抗における「暴力」と「非暴力」再考―エリカ・チェノウェスらの非暴力主義的研究に対するベンジャミン・ケースの批判
夜明けのアナーキー―テクノサイエンス時代のサイボーグとコモン
もう非戦しかないもんね―幸徳秋水、仁のアナキズム
有島武郎と二つの“家”―天皇の最も近くで生まれたアナキスト
デュルケムの集合的なものとイマギナチオ―集合表象概念の哲学的・思想史的意義について
カントとアナーキーの問題
系譜学、人類学、オルタナティヴ―デヴィッド・グレーバーの方法について
「社会」の考えそこない―グレーバーとレヴィ=ストロースの交差地点
山伏とアナキズム
パンクとアナキズム
メドヴェトキン集団再考―自主管理的な労働と映画の実践

著者紹介

森 元斎 (モリ モトナオ)  
長崎大学大学院学域人文社会科学域(多文化社会学系)/多文化社会学部准教授。専門は、哲学・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)