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イーロン・マスクを超える男サム・アルトマン なぜ、わずか7年で奇跡の対話型AIを開発できたのか

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-02-251993-1
4-02-251993-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 286P 19cm

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要旨

スイスに本社を置く金融機関UBSが「史上最速のペースで成長する消費者向けアプリケーション」と認定したChatGPTは2022年の公開以来、凄まじい勢いで普及し、追随する他企業とともに「生成AIブーム」を巻き起こしている。その開発元としてにわかに注目を集めたのが、それまで比較的無名だったOpenAIである。本書では、OpenAIの設立発起人で共同創業者、CEOであるサム・アルトマン氏の足跡を軸に、生成AIや、最終的にアルトマン氏らが目指すAGI(汎用人工知能)にまつわる諸問題を交えながら、知られざる開発の裏側に迫っている。1985年、米シカゴに生まれたアルトマン氏は、スタンフォード大学を2年で中退し、「ループト(Loopt)」というスタートアップを立ち上げる。起業の際には著名なスタートアップ育成団体「Yコンビネータ」の支援を受けたが、その縁で後にYコンビネータにパートナーとして加わる。そして2014年に28歳で社長に就任する。その後、かのイーロン・マスク氏らを誘ってOpenAIを設立することになる。著者はKDDI総合研究所リサーチフェロー。情報セキュリティ大学院大学客員准教授も務める。『AIの衝撃――人工知能は人類の敵か』(講談社現代新書)など著書多数。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年9月4日]

商品内容

要旨

OpenAIの台頭とChatGPTがGAFAMの勢力図に与えるインパクト。イーロン・マスクも見誤ったアルトマンの才能とカリスマ。シリコンバレーで一番の野心家アルトマンが思い描くAIと世界の未来…。ChatGPT開発の舞台裏と天才たちの覇権争いに迫る!

目次

プロローグ OpenAI前史
第1章 OpenAIの誕生―無謀な挑戦と迷走(高校時代に全校生徒の前でカミングアウト
Yコンビネータとは何か ほか)
第2章 進化―転機と決意、集中(非営利団体なのに営利企業という歪な統治体制に
自由な研究団体から統制のとれたエンジニアリング企業に進化 ほか)
第3章 飛躍―メガヒットに至る経緯と隠された軋轢(最終調整に手間取りリリースが延期される最新モデルGPT‐4
古いモデルを先に出すことをアルトマンが決断 ほか)
第4章 踊り場―生成AIの原罪「著作権問題」とOpenAIの足場固め(生成AIと著作権を巡る数々の訴訟とは
フェアユースとは何か? ほか)
第5章 未来―アルトマンの果てしない野望とAGIへの道(天文学的な資金を調達してAI半導体を開発
ビッグテックもAI半導体を自主開発 ほか)

出版社・メーカーコメント

2023年、世界的な大ブームを起こした生成AI「ChatGPT」。開発したのはOpenAIの若きCEOサム・アルトマンだった。2015年に設立したベンチャー企業がなぜ7年でここまでのものを開発できたのか。設立メンバーだったイーロン・マスクとなぜ反目したのか。知られざる開発の裏側とGAFAMの覇権争い、そして天才アルトマンの素顔に迫る。はじめに OpenAI、サム・アルトマンCEO解任劇の舞台裏 株主の利益よりも「AIの安全性」を優先する特殊な取締役会対立を煽って人心を操作する不快なペーパーカットの連鎖が呼んだ感情の爆発まるで小噺のようなOpenAIの事業計画プロローグ −− OpenAI前史AIのゴッドファーザーAIの起源となった学術会議ニューラルネットとは何かかつてのニューラルネットが実用化できなかった理由とはディープラーニングとは何か産業界で初期のディープラーニングをけん引した立役者高名なAI研究者やスタートアップ企業を次々と獲得。

著者紹介

小林 雅一 (コバヤシ マサカズ)  
KDDI総合研究所リサーチフェロー。情報セキュリティ大学院大学客員准教授。東京大学理学部物理学科卒業、同大学院理学系研究科を修了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭を執った後、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)